The Everlasting RPG
結局ドライブスルーでPDFを買ってしまった。
しかたがないのでレビューする。
The Everlasting RPG シリーズは、1997年にVisionary Entertainment Studios Inc. から発売された。
現代社会に潜む不死者たちの闘争を描くダークファンタジーRPGである。
PCとして、吸血鬼や人狼、悪魔や天使、エルフやドワーフなどが使える。
著者は Steven C. Brown。
WoD の初期作品に参加した人物で特にサバト関連には深くかかわっている。*1
Players Guide to the Sabbat や Dirty Secrets of the Black Hand などは彼が単独で書き上げたようだ*2。
ほかにも Book of the Wyrm や The Book of Madness の初版、Freak Legionにも参加している。
だいたい1992年から95年くらいまで、WoDシリーズに関わっていた。
Everlasting を出版するために自分で会社を興してからは疎遠になっていたようだ。
おれが買ったのは、2005年に出た Everlasting: Book of the Unliving の改訂版のPDF。
もとはフルカラーのハードカバーで出版されたらしい。
PCとして、吸血鬼、食屍鬼*3、Revenant*4が使えるぞ。
ちょっと読んでみたがなかなかアレだったので以下箇条書き。
- カバーイラストが初版の使いまわし。
- 「このゲームはRPGを超えた!」「Everlasting はインタラクティブ・レジェンドメイキング・エクスペリエンスだ!」などとやたらと大げさ。
- 判定はプレイングカードまたは12面ダイスで行う。能力値と同じ数だけカードを引くかダイスを振って難易度以上なら成功。カードはともかく12面体を人数分そろえるのは大変だと思うぞ。
- ジョゼフ・キャンベルの『千の顔を持つ英雄』などに言及。かなり影響を受けているようだが生焼け気味。
- 挿絵がすべて Samuel Araya!*5 しかもほとんどがフルカラー。表紙よりクオリティが高いものも。
というわけで散々な結果に。
アメリカでの売れ行きもいまいちだったようだ。
公式サイトも閉鎖されたようでまったくつながらない。
なんだかさみしい気持ちになった。